名前
jmap -
プロセスやコア・ファイルまたはリモート・デバッグ・サーバーの、共用オブジェクト・メモリー・マップまたはヒープ・メモリーの詳細を出力します。このコマンドは試験的なもので、サポートされていません。
概要
jmap [ options ] executable core
jmap [ options ] [ pid ] server-id@ ] remote-hostname-or-IP
options
コマンド行オプション。オプションを参照してください。
pid
出力するメモリー・マップのプロセスID。プロセスはJavaプロセスである必要があります。マシン上で実行しているJavaプロセスの一覧を取得するには、jps(1)コマンドを使用します。
実行可能ファイル
コア・ダンプの作成元のJava実行可能ファイル。
コア
出力するメモリー・マップのコア・ファイル。
remote-hostname-or-IP
リモート・デバッグ・サーバーのホスト名またはIPアドレス。jsadebugd(1)を参照してください。
server-id
複数のデバッグ・サーバーが同一のリモート・ホストで実行している場合の、オプション固有のID。
説明
jmapコマンドは、指定されたプロセスやコア・ファイルまたはリモート・デバッグ・サーバーの、共用オブジェクト・メモリー・マップまたはヒープ・メモリーの詳細を出力します。指定されたプロセスが64ビットJava
Virtual Machine
(JVM)上で実行されている場合、-J-d64オプションを指定する必要がある場合があります。次に例を示します。jmap
-J-d64 -heap pid。
注意:
このユーティリティはサポート対象外であり、将来のJDKのリリースでは利用できなくなる可能性があります。dbgeng.dllファイルが存在していないWindowsシステムでは、Debugging
Tools For
Windowsをインストールしないとこれらのツールが正常に動作しません。PATH環境変数には、ターゲット・プロセスによって使用されるjvm.dllの場所、またはクラッシュ・ダンプ・ファイルが生成された場所が含まれるようにしてください。次に例を示します。set
PATH=%JDK_HOME%\jre\bin\client;%PATH%。
オプション
<no option>
オプションを使用しない場合、jmapコマンドは共用オブジェクト・マッピングを出力します。ターゲットJVMにロードされた共用オブジェクトごとに、開始アドレス、マッピングのサイズおよび共用オブジェクト・ファイルのフルパスが出力されます。この動作は、Oracle
Solaris
pmapユーティリティと類似しています。
-dump:[live,] format=b, file=filename
Javaヒープをhprofバイナリ形式でfilenameにダンプします。liveサブオプションはオプションですが、指定した場合、ヒープ内のアクティブなオブジェクトのみがダンプされます。ヒープ・ダンプを参照するには、jhat(1)コマンドを使用して生成されたファイルを読み取ります。
-finalizerinfo
ファイナライズを待っているオブジェクトに関する情報を出力します。
-heap
使用されているガベージ・コレクションのヒープ・サマリー、ヘッダー構成、および世代関連のヒープ使用状況を出力します。さらに、internされた文字列の数とサイズも出力されます。
-histo[:live]
ヒープのヒストグラムを出力します。Javaクラスごとに、オブジェクトの数、バイト単位でのメモリー・サイズ、および完全修飾クラス名が出力されます。JVMの内部クラス名はアスタリスク(*)の接頭辞を付けて出力されます。liveサブオプションが指定された場合、アクティブなオブジェクトのみがカウントされます。
-clstats
Javaヒープの、クラス・ローダー関連の統計データを出力します。クラス・ローダーごとに、その名前、状態、アドレス、親クラス・ローダー、およびクラス・ローダーがロードしたクラスの数とサイズが出力されます。
-F
強制します。PIDが応答しないときに、このオプションをjmap
-dumpまたはjmap
-histoオプションとともに使用します。このモードでは、liveサブオプションはサポートされません。
-h
ヘルプ・メッセージが出力されます。
-help
ヘルプ・メッセージが出力されます。
-Jflag
jmapコマンドを実行しているJava
Virtual
Machineにflagを渡します。
関連項目
•jhat(1)
•jps(1)
•jsadebugd(1)